著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
5万ドルワンタッチ
昨日のBTC相場は高値圏でのもみ合い推移。5万ドルワンタッチに成功するも、2月22日から3月1日の急落の半値戻しとなる537万円で跳ね返され反落したが、500万円近辺でサポートされている。450万円台から順調に値を戻していたBTC相場だったが、米株の反発もあり520万円台まで値を戻していた。5万ドルを前に上値を重くするが、Fidelityのレポートやゴールドマンサックスがトレーディングデスクを再開、更に懐疑派だった米国版「マネーの虎」に出演のKevin O’Leary氏がBTC保有をTweet、また以前最有力とされたVanEckとCBOEのBTC ETFがSECに再申請されたこともあり5万ドルワンタッチに成功。しかし、前述の半値戻し水準で跳ね返されると、高寄りしていた日本株の反落もあり上値を重くしていった。海外時間に入るとカナダで2番目となるETF申請でETHが上昇、BTCも連れ高となるが5万ドルに一歩届かずにいると、ゲンスラーSEC委員長候補が上院公聴会で暗号資産の投資家保護の課題に言及したことによる規制強化が懸念され500万円台に反落している。
Outlook
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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。