著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

VISAのヘッドラインで急騰

昨日のBTC相場は堅調な展開。週末のレジスタンス620万円を上抜けると630万円台にレンジを切り上げている。テマセックやNZの年金などのヘッドラインもあり、550万円台から610万円台に値を戻していたが、3月14日の高値と3月25日の安値の半値戻しとなる56000ドル(610万円台)で上値が重くなっていた。朝方、CMEのBTC先物開始に向けて窓埋め方向にやや値を下げたが、約1300ドルの窓を開けて始まると下落は一服、暫くは600万円を挟んでの狭いレンジでの取引に終始した。海外時間に入ると、ロイターがVISAがUSDC決済受け入れを開始したと報じ、また同社のジャック・フォレステル上級副社長がステーブルコインや暗号資産でのビジネスに対応する一歩としたことが好感され、630万円台まで急騰した。しかし、その後は、NYダウなどがスエズ運河開通などで高値を更新したが、ヘッジファンド、アルケゴスを巡り野村証券やクレディスイスが多額の損失の可能性を表明する中、上値を重くしたこともあり、BTCも若干反落を見せている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。