著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

米消費者信頼感2011年以来の上昇

昨日のBTC相場はもみ合い推移。97万円でサポートされるとほぼ98-99万円の非常に狭いレンジでの取引に終始した。米中古住宅販売が前月比44%増となったことを受け木曜日の米株が反発、上昇に転じていたBTC相場だが、100万円へあと数千円という水準で上値を重くした。香港国家安全法が予定通り可決、また北京市が2022年までにブロックチェーンハブとなるための行動計画が伝えられたが、相場の反応は限定的。米州時間を前にいったん97万円台に値を落としたが、米消費者信頼感が85.9から98.1へと2011年以来の大幅上昇を見せ、米株は続伸、金先物価格(8月限)が8年ぶりの1800ドルに乗せると99万円台に値を戻した。しかし、注目の議会証言で米財務長官は今年後半の景気回復と楽観的見方を示す一方で、FRB議長はコロナ抑制が必要と慎重な姿勢を見せたこと、また難易度調整前後で未承認取引が急増していることなどもあり上値を抜けられずにいる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。