著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

4万ドル近辺まで反転

昨日のBTC相場は反発。週末につけた42,000ドル台半ば(約465万円)でピークアウトすると続落していたが、37,000ドル台半ば(約410万円)でサポートされると半値戻しとなる4万ドル(約440万円)近辺まで値を戻している。米インフラ整備法案の財源に暗号資産課税が浮上、更にウォラーFRB理事が9月中のテーパリング(債券購入減額)に言及したことで39,000ドル(約425万円)を割り込み、SEC委員長の暗号資産規制に前向きな発言やBSVに51%攻撃が発生したという報に38,000ドル(約415万円)を割り込んだ。しかし、北米でのマイニングに影響を与えかねないとされた暗号資産規制対象の範囲を限定する動きに下げ渋り、更に大規模なチェーンの書き換えが懸念されたBSVでBlockchain Associationが攻撃を阻止したとの声明を出したことを好感してBTCは上昇に転じた。海外時間に入りADP民間雇用統計が予想を大きく下回ると、テーパリングが遠くとの安心感で39,000ドル台に反発。クラリダFRB副議長が年内テーパリング発表の見通しと述べたものの、米上院で規制対象限定法案が提出され、HFを控えたETHの上昇もあり、BTCは4万ドル近辺まで値を戻している。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。