著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

米中間の駆け引き激化

昨日のBTC相場は軟調な展開。7500ドル近辺でもみ合い推移していたが、反発力に乏しくジリジリと値を下げ続け、気づいてみたら7200ドルのサポートを一時割り込む展開となっている。7500ドルのストライクの影響もあってか狭いレンジで取引を続けていたBTC相場だが、上方向へのブレークに失敗すると反落、79万円台まで値を下げていた。そこから80万円台に値を戻すがBinanceのIEO銘柄であるMaticが7割の暴落したこともあり上値を重くした。今度は、Dow Jonesなどが中国当局者の発言として15日の米関税引上げ延期期日での引き上げはないと予想と報じたことからリスクオンに傾きかけたが、逆にクドロー国家経済会議委員長が米中間で最終合意はないとしたことが失望を呼び、BTCも値を下げた。ただ、軟調なBTCに対し米株などは切り返しておりBTCの地合いの悪さが目立った形。入札前に米債金利が上昇、ドル買い、金売りとなったことも影響したか。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。