ブロックチェーンのスタートアップ企業、アクシオム・ゼン社が開発したイーサリアムベースの人気バーチャルゲーム「クリプトキティーズ」が、大手ベンチャーキャピタル2社(アンドレッセン・ホロウィッツ社、ユニオン・スクエア・ベンチャーズ社)を筆頭とする投資家グループから、1200万ドル(約12億5000万円)を調達した。クリプトキティーズが21日に伝えた

@CryptoKitties
クリプトキティーズはブロックチェーンの喉をゴロゴロ鳴らす[充実させる]ため、1200万ドルの資金調達を行った。 

 ベンチャーキャピタル2社は、仮想通貨取引所大手のコインベースにも投資している。フォーチュン誌によれば、アドレッセン・ホロウィッツは初期のフェイスブック信奉者の1人であり、ユニオン・スクエアはツイッターの初期段階における投資家でもあった。

 クリプトキティーズの他の投資家の中には、エンジェルリスト創業者のナバル・ラビカント氏、コインベースの前共同創業者フレッド・アーサム氏、ビットフューリーの戦略委員会議長ビル・タイ氏、ジンガ創業者のマーク・ピンカス氏など、著名な投資家も名を連ねる。

 イーサリアムをベースとする最大の分散型アプリケーション(DApp)のクリプトキティーズは、昨年11月28日にリリースされた。12月4日には、DAppのスマートコントラクトの量は、イーサリアム全体の取引量の13.94%を占めるまでに達した。その取引量の多さは、ネットワークの混雑さえ引き起こした。

 クリプトキティーズのユーザーは自分で作成したバーチャルな猫を飼育し、ブロックチェーン上にデジタルの遺伝子素材を保存することができる。ユーザーは仮想通貨のイーサリアム(ETH)を使って猫を売買することができる。ゲームが公開された後の2ヶ月間で、ETHは469ドル(11月28日)から1185ドル(1月28日)へと、152%以上も値上がりした。

 コインテレグラフのイーサリアム・プライスインデックスによれば、ETHは現在、556ドルで取引されている。