暗号資産交換業者のコインチェックは9日、ノンファンジブルトークン(NFT)のマーケットプレイス事業において、シンガポール拠点の「Enjin」との連携を開始したと発表した。Enjinが提供するブロックチェーン資産発行ツールを使い、人気ゲーム「マインクラフト」で利用可能なNFTを、コインチェックが将来開始するNFTマーケットプレイスで取り扱うことを目指す。
NFTとは、非代替性トークンとも呼ばれ、ブロックチェーン上で記録された固有の価値や情報を持つものだ。ブロックチェーンゲーム内でのアイテムやキャラクター、もしくはクリプトキティーズのようなコレクタブルアイテムなどにNFTが使われている。
コインチェックでは今年8月、NFTと仮想通貨(暗号資産)を交換できるNFTマーケットプレイスの事業化について検討を始めたと発表したばかりだ。
コインチェックでは、2020年度内にNFTマーケットプレイスの提供開始を目指すとしている。今回のEnjinとの連携発表で、このマーケットプレイスでEnjinを通じて発行されたNFTが取り扱われることになりそうだ。
Enjinは、「Enjin Platform」と呼ぶ、ERC-1155規格を持ちいたブロックチェーン資産発行プラットフォームを展開している。開発者はこのサービスを通じて、NFTを発行することができる。
Enjinは今年5月に「EnjinCraft」と呼ぶプラグインツールを発表。これは世界的に人気を持つゲーム「マインクラフト」にブロックチェーンを統合させるツールだ。ブロックチェーンで生成したゲームアイテムをマインクラフト内で使用できるようにしたり、資産の取引機能を提供する。