シンガポールを拠点とする仮想通貨デリバティブ取引所Bybitは5日、英国の顧客へのサービスを停止すると発表した。Bybitは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)などの仮想通貨向けの様々なデリバティブ商品を提供している。
今回のサービス停止は、英国で1月6日から施行された仮想通貨デリバティブの全面禁止に対応するものだ。発表によれば、英国の顧客は3月31日までにポジションを閉じて、プラットフォームから資金を引き出す必要がある。
またBybitは、英国で再びサービスを展開するため、規制当局との対話を継続していくとも述べている。
「この件に関しては、早急な対応をお願い致します。私たちはこの状況を遺憾に思っており、規制当局との対話を求めていくつもりです。将来またサービスを提供できることを願っています」
今後、英国からの携帯電話番号もしくはIPアドレスを使用した取引所へのサインアップは自動的に拒否されることになる。
2020年10月、英国の規制当局である金融行動監視機構(FCA)はオプションや先物など、個人投資家向けのすべての仮想通貨デリバティブ取引を禁止すると発表した。前述の通り、禁止は1月6日から発効された。