ビットコイン(BTC)が金(ゴールド)に取って代わる存在になるのではないかという声が出ていることに対して、投資信託モーニングスターのアナリスト、クリストファー・イントン氏は9月28日「そんなことはあり得ない」と反論した。一部の新興国における通貨危機などを受けてビットコイン(BTC)の取引高が上昇しているという報道もあり、安全資産としてのビットコインの役割に対して注目が集まっている。
イントン氏は、もし仮想通貨が金に取って代わるような事があれば、金の価格に対する影響は破壊的なものになるだろうと指摘。金の需要の40%が投資に関連しているので、金から仮想通貨へのシフトは地震のようなショックをもたらすと述べた。その上で安全資産としての能力を検証するため、流動性と機能性、供給量の不足状態、将来の需要、永続性をチェックしたところ、仮想通貨は金を脅かす存在ではないし、今後もそういう存在にはならないだろうという結論に至ったという。
ビットコインと金をめぐって議論が活発になっている。7月にはニューヨークで米国の株ブローカーであるピーター・シフ氏とシェイプシフトのCEOエリック・ボールヒーズ氏が未来の通貨はビットコインなのか、金なのかをめぐって激しい論戦をした。