南アフリカ共和国に隣接するスワジランドの中央銀行総裁は10月31日、同国で開かれた経済フォーラムで、デジタル通貨について楽観的な見解を表明した。また、スワジランド中銀が関連技術に関する研究を進めていると述べた。

 同氏は、仮想通貨は重大なイノベーションになり得るため、これを無視することは賢明ではないと主張した。

バーチャル通貨を無視するのは賢明ではない。スワジランド中銀としてはイノベーションを受け入れ支援するし、もし仮想通貨がイノベーションであれば、これを妨げることはしたくない。そのために、それについてもっと研究したいと思う。

 今年8月に回覧されたスワジランド中銀の内部資料でも、中銀は「新技術の開発と採用を支える役割がある。金融サービス業界がこれらの技術の恩恵を受けると同時に、ユーザー利益を十分に守りながらこれを開発、普及させていくという楽観的だが慎重な立場をとる」としていた。