ウィキペディア共同設立者のジミー・ウェルズ氏が29日、BlockShow Europe 2018カンファレンスの2日目に基調演説を行った。ウェルズ氏は、仮想通貨とブロックチェーンが「バブル期にある」と発言した。
暗号資産の未来と題したプレゼンテーションの中で、このベテラン起業家は、この新しい業界について率直な言葉で語った。
ウェルズ氏は、「この業界には、本当のジャーナリズムが必要だと考えている」という言葉からスピーチを始めた
「…いま、私たちはバブル期にいる。仮想通貨の世界は確実にバブルだといえるだろう。多くの人はこれを否定することができないと思う」
ウェルズ氏の発言は、ビットコインが下落し続けているときに出たものだ。ビットコインは28日に7050ドルまで下げ、今のところ7000ドル台を維持している。それでも仮想通貨への懐疑論は出続けている。
ウェルズ氏は、ここ数週間で浮上しているブロックチェーン・プロジェクトへの懐疑論の広まりに共鳴しているようだ。
アンドレアス・アントノプロス氏は今月はじめ、ポーランドでのカンファレンスで、ブロックチェーンと仮想通貨の関係について述べた。ビットコイン開発者のジミー・ソン氏とジョナサン・コーガン氏も、コンセンサス2018カンファレンスでブロックチェーンと仮想通貨についての議論を展開した。
今週、中国政府もブロックチェーン・プロジェクトの平均寿命は15ヶ月であるという診断を明らかにしている。
ウェルズ氏は「私は、それが明日にでも破裂すると言っているわけではない。さらに熱を帯びる可能性もある」と語る。
バブルに関することは、いつ終わるのか絶対にわからないものだ。…明日、破裂するかもしれない。より大事なことは、それはいつか破裂するということだ