中国政府は、ブロックチェーンプロジェクトの平均寿命が15ヶ月であるという分析を行った。中国のニュースサイトが28日に伝えた。

 中国の貴州省で開催されている中国国際ビックデータ産業エクスポ2018において、中国情報通信研究院(CAICT)の何宝宏氏は、立ち上がったブロックチェーンプロジェクトのうち今も生き残っているのはわずか8%だと述べた。何氏は、イベントの中で情報通信研究院のブロックチェーン産業のトレンドに関するレポートの一部を披露する形で語った。

 情報通信研究院は中国工業情報化部傘下の研究機関だ。

 現地メディアのチャイナ・マネー・ネットワーク(CMN)によれば、情報通信研究院は「データと資産の流れの統合の深化」と「デジタル資産の成長ペースの加速」が続くと予測している。

 しかし何氏は、ブロックチェーンベースの取り組みにおいて、良い時もあれば悪い時もあることには変わりないと述べる。

 「(これらのプロジェクトは)非常に速く生れ出たが、死ぬのもまた速いだろう」と、CMNは何氏の言葉を引用している。

「このような状況において、各国政府は、ブロックチェーンをリアルな生活に適応するのを支援するために、統一基準の策定を急いでいる」

 中国政府はブロックチェーンと仮想通貨の研究を進めている。今月はじめには、26種類の仮想通貨の公的な格付けを発表している。またブロックチェーンを新しい資産として組み込むためのスキームを拡大しようとしている。

 驚くことではないが、何氏は中国が独自のブロックチェーンを提供することにも楽観的な見通しを示した。

 「我々は検証可能なブロックチェーンプログラムを立ち上げており、約200の民間企業が参加することを表明している」と、何氏は付け加えた。

「(このプログラムは)ブロックチェーン技術と産業がより透明かつオープンになるのを手助けするだろう」