仮想通貨ウォレットのメタマスクが、待望の新機能「Snaps」を導入する予定だ。これにより、ユーザーは様々なブロックチェーンネットワークと接触し、プロジェクトからの最新情報を受け取り、複雑なトランザクションで何が起こっているのかを解明するのに役立つとコンセンシス(Consensys)の戦略責任者であるサイモン・モリス氏は述べている。

モリス氏は9月6日、コリア・ブロックチェーン・ウィークでコインテレグラフに対し、メタマスクのSnapsはアップルのApp Storeのように機能し、サードパーティ開発者が新たな分散型アプリケーション(DApps)を立ち上げ、メタマスクの機能を拡張できると語った。モリス氏によると、

最初にリリースされるSnapsはセキュリティチェックを受け、コンセンシスの開発者によってホワイトリストに登録される。将来的には、ウェブ上のアプリをリリースするのと同様に、許可なしでプロセスを進めることが目指されている。

モリス氏によれば、今年後半に予定されているこのアップグレードにより、ユーザーはメタマスクウォレットにサードパーティの拡張機能をダウンロードできるようになる。これにより、ビットコイン、Soソラナ、アバランチェ、スタークネットなどの非EVMチェーンとメタマスクウォレットを連携できるようになる。

「メタマスクは、EVMまたはイーサリアムによく似たものが存在するという大前提から始まる。そのため、我々が最初にリリースを目指しているのは、メタマスクを非EVMチェーンと互換性を持つようにすることだ」とモリス氏は語った。

また、Snapsはトランザクションの署名にまつわる不明瞭さを軽減するのにも役立つ。モリス氏は、現在、ユーザーはトランザクションの確認時に混乱したり、不安を感じることが多いと認め、近日中にリリースされるSnapsの一部が、トランザクションの署名やスマートコントラクトの評価を初めて見る際の不透明さを軽減するのに役立つと示唆した。

Snapsにより有効になる別の機能として、開発者がメタマスク内部でユーザーにメッセージを送ることができるようになる。

ユーザーがプロジェクトのウェブサイトやソーシャルメディアアカウントにアクセスしてアップデート情報を取得する必要がなくなるように、アップグレードにより「DApp開発者とユーザー間のコミュニケーションレイヤー」が有効になる。

Snapsの一部を試したいユーザーは、メタマスクFlaskというアプリケーションをダウンロードできるが、モリス氏はこれが開発者向けのツールであると警告した。9月5日には、メタマスクが最新の「売却」機能を導入し、米国、イギリス、ヨーロッパの一部のユーザーがイーサ(ETH)を法定通貨に交換し、直接銀行口座に送金できるようになった。

「我々は最新の機能である"売却"を発表することに大いに興奮しています。そうです、あなたの読んでいる通りです。MetaMask Portfolioで利用可能な"売却"は、仮想通貨を簡単にフィアット通貨に換金することを可能にします。https://t.co/aaSgTswEMo で詳細をご覧ください」とMetaMaskのツイートは伝えている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン