フェアシェイクという特別政治行動委員会(スーパーPAC)は米国の複数の議員に対する攻撃的なネガティブキャンペーンを支援しており、主要な予備選挙を前に1億6900万ドルを調達したと発表した。

フェアシェイクの広報担当者は、ジャンプトレーディングのデジタル資産部門であるジャンプクリプトから1000万ドルを受け、設立以来の総寄付額が約1億6900万ドルに達したとコインテレグラフに明らかにした。

フェアシェイクは、コインベースやリップルなどの仮想通貨企業から数百万ドルの寄付を受けており、ジャンプクリプトからは過去に500万ドルの寄付も受けている。アンドリーセン・ホロウィッツのマーク・アンドリーセン氏とベン・ホロウィッツ氏、仮想通貨取引所ジェミニのキャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏からも寄付を受けている。

仮想通貨業界からの政治資金

フェアシェイクは11月5日の選挙日に向けてメディアキャンペーンを展開している。米国では、スーパーPACの資金は特定の候補者や政党を支援するために使用できるが、グループは選挙運動と連携することはできない。

既にフェアシェイクのネガティブキャンペーンが影響を与えたと言われる事例もある。3月、カリフォルニア州選出のケイティ・ポーター下院議員は米上院選挙の予備選挙で敗北した。投票前にフェアシェイクが放送した広告は、ポーター議員が「大手製薬会社、大手石油会社、大手銀行の幹部」から寄付を受け取ったと主張していたが、サクラメント・ビー紙はこの主張を「ほぼ誤り」と評価した

ニューヨーク州第16選挙区の下院議員再選を目指すジャマール・ボウマン議員は、6月25日の予備選挙で同じ民主党のジョージ・ラティマー氏と対決する予定だ。フェアシェイクは6月に200万ドルでメディアの広告枠を買い、ボウマン議員が「危険な陰謀論」を推進したと主張した

ただこの広告は、彼の下院での主要な仮想通貨法案に反対する記録を具体的に攻撃していない。フェアシェイクの広報担当者はコインテレグラフに対し、スーパーPACは「物事を成し遂げ、業界と協力して責任ある規制を通過させることを約束した候補者を引き続き支援する」とコメントした。また、米国の選挙結果に関係なく、フェアシェイクは「2024年以降の選挙にも影響を与えるリソースを持っている」とも語った。

次の大統領選挙まで5か月を切る中、主要政党からの候補者が明らかになりつつある。現職のバイデン大統領と前大統領で有罪判決を受けたドナルド・トランプ氏は、民主党と共和党の全国大会での公式指名前に討論会を行うと予想されている。リバタリアン党はチェイス・オリバー氏を大統領候補として指名し、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は無所属で出馬している。

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