英国法律事務所のレイノルズ・ポーター・チェンバレン(RPC)のジェフ・カウフマン弁護士は、11日付のRPCのプレスリリースで、英国で仮想通貨市場の規制導入には2年かかると語った。

RPCは、ロンドンに本拠を置く法律事務所で、ブリストル、シンガポール、香港に事務所を構えている。従業員数は720人(80人以上のパートナーと330人の弁護士を含む)だ。

カウフマン氏によると、英国の仮想通貨市場の規制の導入には、下院財務委員会での提案が前進し始めたことから、約2年かかるだろうと述べた。カウフマンは、過去の判例では、現行の規制体制のわずかな変更でさえ数年かかることを示していると指摘した。同氏は、「個人の保護と英国の仮想通貨市場の成長を両立させる」というバランスを取る必要があると指摘し、「難しくて時間がかかるプロセスになるだろう」と述べた。

「仮想通貨のための実行可能で規制された体制を確立しようとする競争は、ヨーロッパと世界中でその使用がより広く普及するにつれ、確実に価値があるものとなる。仮想通貨取引ハブの創設は、ブローカー、投資銀行、カストディアンなどの市場にサービスを提供している企業、また当局にとっては税収の潜在的な増加などプラスの波及効果をもたらす可能性がある」

9月、下院財務委員会は、上場価格の変動、消費者保護の低さ、ハッカー攻撃のリスク、マネーロンダリングなど、デジタル通貨に関するいくつかの問題を解決するよう求めた。委員会はまた、金融行為監督機構に仮想通貨を監督するよう奨励したが、現時点では同局は法的にデジタル資産の発行または仮想通貨取引のいずれも法的に規制することはできない。