仮想通貨市場は全面安の展開、時価総額で上位100種の通貨は軒並み下落

 22日の仮想通貨市場は大幅な下落となった。Coin360のデータによれば、時価総額上位100種の通貨のほとんどすべてが、わずか6時間のうちに軒並み下落した。

Market visualization from Coin360

Market visualization from Coin360

 仮想通貨全体の時価総額は、記事執筆時に2684億ドルを下回った。わずか1日で160億ドルが失われた。

Total market cap of all cryptocurrencies from Coinmarketcap

Total market cap of all cryptocurrencies from Coinmarketcap

 ビットコイン(BTC)は、記事執筆時点で約6386ドルで取引されており、過去24時間で7.2%下落した。過去3日間での上昇ラリーで6792ドルまで回復していたが、その流れは逆転してしまった。

Bitcoin price chart

Bitcoin price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index

 イーサリアム(ETH)は8.2%下落し、足元では492ドル前後で取引されている。イーサリアムは18日から21日にかけて回復し、520ドル~540ドルのレンジにまで巻き戻していたが、今回の下落で500ドルを下回り、1週間の安値である485ドルをわずかに上回っているに過ぎない。

Ethereum price chart

Ethereum price chart. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index

 コインマーケットキャップのデータによれば、時価総額でトップ10の仮想通貨は軒並み下落している。EOSが最も下落幅が大きく、過去24時間で10.08%下落しており、足元では9.45ドルで取引されている。

 今週はじめ、EOSのブロックプロデューサーらは、フィッシング詐欺によって登録プロセスに問題があった7件のアカウントを凍結し、盗難を未然に防いだ。この行動は、仮想通貨業界の著名人であるニック・サボ氏と、チャーリー・シュレム氏といった人々から批判されている。

 また今週のEOSの大幅な下落は、19日夜に発生した韓国の取引所ビッサムでのハッキング事件も影響している可能性がある。ビッサムにはEOSが上場しており、多くの取引がなされている。

Chart

 ハッキングが起きた際、ビッサムは取引高で世界第6位の仮想通貨取引所だったが、ハッキング事件を受け、現在は第9位となっている。

 ビッサムのハッキングについては詳細はまだ明らかになっていないが、影響を受けたユーザーに対する補償することを21日に改めて表明した。ビッサムは、韓国の当局と盗難事件の捜査で緊密に連携しているとし、同様の事件を繰り返さないための「システム上の方法」を構築すると述べている。

 メジャーな仮想通貨取引所のサイバー攻撃のニュースは市場の信頼を大幅に損なう可能性があるとの指摘もあるが、アナリストらは今週、仮想通貨市場のテクニカルでのパフォーマンスについても注視するべきとしている。

 ブルーライン・フューチャーズ社のビル・バルーク社長はCNBCで、ビットコインの価格変動率が昨年のピークの150%から61%にまで下がっているとし、「売りが枯渇している」ことを示していると述べた。バルーク氏によれば、これは底が形成されているサインだという。