仮想通貨およびビットコインマイニング関連株が、2023年の取引最終日に最大で17%下落したが、これは「健全な反落」の一環であるとビットコインアナリストは述べている。

Google Financeによると、この日に最も打撃を受けたのはビットコインマイニング企業だった。12月29日にマラソン・デジタル・ホールディングス(MARA)の株価は16.6%下落して23.5ドルになり、ライオット・プラットフォームズ(RIOT)も12.1%下がり、15.5ドルに落ち込んだ。

ハット8コープ(HUT)とハイブ・デジタル・テクノロジーズ(HIVE)もそれぞれ17.3%と15.1%下落した。

2023年12月29日のHUT株価. Source: Google Finance

ビットコイン投資の代替手段と見なされるマイクロストラテジー(MSTR)は5.4%下落し、631.6ドルになった。

2023年に400%上昇した仮想通貨取引所コインベース(COIN)の株価は6.6%下落し、173.9ドルになり、アフターマーケット取引ではさらに1.25%下がり、171.7ドルになった。

2023年12月29日のCOIN株価. Source: Google Finance

しかし、ビットコインマイニング企業ブロックウェアソリューションズのアナリストであるミッチェル・アスキュー氏は、この市場の下落は「健全な反落」だとコインテレグラフにコメントした。

「[ビットコインマイニング企業は]ビットコインが12月に4万3000ドルで横ばいだったにもかかわらず、2023年の以前の高値を超えて上昇し過ぎていた」とアスキュー氏は付け加えた。

仮想通貨金融サービス会社マトリックスポートのリサーチ責任者マルクス・ティーレン氏も同様の見解を示した。

「[私たちは]投資家に対して、先週には株価がビットコインに対して公正な価値に達したか、場合によっては過大評価されていることを警告した」という。

ビットコインマイニング企業の株価の大幅な下落は、4月に予定されているビットコインの半減期イベントがバランスシートに影響を与えるという投資家の懸念も反映している可能性があると、アスキュー氏は指摘した。

しかし、彼はそれらの懸念は「ほとんど根拠のないもの」と言う。

「上場マイニング企業は最も効率的なASICと最低の電力コストを持っており、半減期を何の問題もなく乗り切ることができる」と彼は主張する。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン