マイケル・ノヴォグラッツ氏が経営する仮想通貨に特化した商業銀行「ギャラクシーデジタル」が、今年の1-3月期に1億3400万ドル(約147億円)の損失を出したことが明らかになった。ブルームバーグが26日に報じた。年明けからの仮想通貨相場の低迷を受けたとみられる。

 ギャラクシーデジタルは、カナダのTXベンチャー取引所に上場するために財務諸表の開示を求められていた。ノヴォグラッツ氏は、ブロックチェーンと仮想通貨業界に商業銀行を作ることを目指していて、今回、次のような声明を出した。

「年初来の進捗状況を誇りに思う。業界の知識が豊富なワールドクラスのチームを作ることができたし、4つのコアビジネスを拡大することができた」

 ノヴォグラッツ氏は、2015年にゴールドマンサックスを辞め、仮想通貨投資に専念。その後市場の盛り上がりで業界で最も裕福な投資家となった。今年立ち上げた「ギャラクシーデジタル」は、市場が軟調となる中でも280億円近くも調達していた。