ビットワイズの最高投資責任者(CIO)であるマット・ホーガン氏は、2026年に仮想通貨市場が本格的にブームに入ると予測しており、以前よりも強い確信を抱いているという。
ホーガン氏は水曜日、ニューヨークで開催されたカンファレンス「ザ・ブリッジ」でコインテレグラフの取材に応じた。同氏は、もし2025年末に強いラリーが起きていれば、過去の4年周期理論に沿って2026年が弱気市場入りし、2022年や2018年と同じ展開になる可能性があったと指摘した。
しかし、実際にはまだラリーは発生していないため、本格的な急騰は2026年に発生すると考えており、その確信は強くなっているという。「むしろ前より確信している。最大のリスクは、2025年末に急騰して、その後に反落することだ」。
ホーガン氏は、ビットコイン(BTC)を用いたデベースメント取引、ステーブルコイン、トークン化といったテーマへの関心が引き続き加速すると強調。また、月曜日に提案されたユニスワップのフィースイッチ(手数料還元)案が、2026年の分散型金融(DeFi)プロトコルへの関心を再び押し上げるとみている。
「基礎的なファンダメンタルは極めて健全だ。機関投資家、規制の進展、ステーブルコイン、トークン化といった力は強すぎて抑え込めない。だから2026年は良い年になると思う」
BTCは年内に再び最高値を更新する可能性も
ホーガン氏は、ビットコイン、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)が2026年までに新たな高値をつけることに強気であるが、その予想値はアーサー・ヘイズ氏(ビットメックス共同創業者)やトム・リー氏(ビットマイン会長)ほど極端ではない。
ヘイズ氏とリー氏は数か月前、ビットコインが年末までに25万ドル、イーサリアムが1万5000ドルに到達すると予測していた。
現在、ビットコインは10万1762ドル、イーサリアムは3416ドルで取引されており、これらの目標に到達するには、それぞれ145%と340%の上昇が必要となる。
仮想通貨投資家は「意気消沈」
現在の市場調整についてホーガン氏は、「仮想通貨ネイティブな個人投資家」が原因だと指摘する。初期投資家の多くが最近大きな売却を行い、「上値余地が圧縮」されていたという。
さらに、2020〜2021年の強気相場の再現を期待していた投資家にとっては厳しい現実が突きつけられていると述べた。
「仮想通貨ネイティブな個人投資家は意気消沈している。FTX、ミームコイン騒動、来ないアルトコインシーズン、10月10日の大量清算と、あらゆる局面で打ちのめされている。だから今回は市場から距離を置いている」
一方で、ホーガン氏は「伝統金融側の個人投資家」は好調だとし、過去2年間で現物ETFへの資金流入が増加している点を挙げた。
「例えば私の叔父のような、伝統金融側の一般投資家は今まさに仮想通貨に参入している。こちらの層は依然として活発だ」
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