12日の仮想通貨市場は、主要20種を中心に上昇した。ビットコインは一時3500ドルを回復した。独資産運用大手アリアンツのCEOが「暗号資産の禁止」を世界の規制当局に対して呼びかけたと報じられたものの、下値は限定的だった。

Market visualization from Coin360

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ビットコイン(BTC)は一時3500ドルを超えたが、現在は3499ドルで推移している。過去24時間で2.21% のプラスだった。

Bitcoin daily price chart. Source: CoinMarketCap

Bitcoin daily price chart. Source: CoinMarketCap

時価総額2位のリップル(XRP)は、過去24時間で2.36%上昇し、執筆時点で0.308ドルで取引している。週ベースでは、9%のマイナス。7日につけた約0.29ドルが最安値となっている。

XRP 7-day price chart. Source: CoinMarketCap

XRP 7-day price chart. Source: CoinMarketCap

イーサリアム(ETH)は、過去24時間で2.77%上昇し、現在91.41ドル付近で取引をしている。週ベースでの下げ幅は大きく、12%以上のマイナスとなっている。

Ethereum 7-day price chart. Source: CoinMarketCap

Ethereum 7-day price chart. Source: CoinMarketCap

 

「暗号資産は違法にせよ」

ドイツのアリアンツ・グローバル・インベースターズのアンドレアス・ウタマンCEOが、世界の規制機関に対して「暗号資産を禁止する」よう呼びかけた。ロイター通信によると、ウタマンCEOは11日にロンドンで行われたパネルディスカッションで発言し、暗号資産が「人々の貯蓄を一掃している」と批判したという。同氏は次のように述べたそうだ。

「個人的には、規制機関がより厳しい取り締まりに乗り出していないことに驚いているよ」

アリアンツは、運用資産が5240億ユーロ(約67兆2000億円)の投資会社だ。