仮想通貨の時価総額、1時間で130億ドル上昇 BISのネガティブな報告書も意に介さず

 時価総額トップ100の仮想通貨のうちほとんどが18日に上昇した。コイン360のデータによると、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、執筆までの24時間で約4%のプラスだった。

Market visualization from Coin360

Market visualization from Coin360

 仮想通貨市場全体の時価総額は、現在約2892億ドル。1時間で130億ドル上昇するなど、先週12日に記録した3000億ドルをわずかに下回る水準だ。18日のビットコイン価格の上昇については米決済サービス大手のスクエアがニューヨーク州でビットライセンスを取得したと発表したこと材料とみられている

 

Total market cap of all cryptocurrencies

Total market cap of all cryptocurrencies from CoinMarketCap

 ビットコイン(BTC)は、現在6735ドルで取引をしている。18日の底値である6400ドルから急上昇した。

Bitcoin price chart

Bitcoin price chart from Cointelegraph’s Bitcoin Price Index

 コインマーケットキャップのデータによると、執筆時間におけるビットコインの取引高は、過去24時間で39億ドル。13日〜14日にかけて記録した直近の高値である50億ドルから減少している。

 18日の急上昇は、中央銀行間の取引を担う国際決済銀行(BIS)が24ページに及ぶ年次報告書の中で仮想通貨の未来に悲観的な見方を仮想通貨市場がはねのける形で起きた。中央銀行がその構成の60%を占めるBISは、ビットコインなど仮想通貨のコンセンサス形成方法であるプルーフ・オブ・ワークを批判的に分析し、「規模の拡大に耐えられない」ため世界経済の通貨として機能できないと結論づけた。ブロックチェーンの取引承認にかかる渋滞により、「多くの人が仮想通貨を使えば使うほど、決済手段としての効率が悪くなる」と指摘し、その膨大な「コミュニケーション量」を保管スペースが管理することができず「インターネットが止まる」可能性さえあると主張した。

 イーサリアム(ETH)は、過去24時間で4%ほど上昇。現在は520ドルで取引している。ビットコインと同じようにイーサリアムは、18日に492ドルの底値をつけた後に反発した。

 これでイーサリアムは14日につけた水準を回復。14日のイーサリアムは、米国証券取引委員会(SEC)の高官がイーサリアムを有価証券と分類しないと見解を示したを好感して上昇した。

Ethereum price chart

Ethereum price chart from Cointelegraph’s Ethereum Price Index

 執筆時間までの24時間で時価総額トップ10の仮想通貨すべてがプラス。特にビットコインキャッシュ(BCH)とトロン(TRX)の上げ幅が大きく、両者とも5%上昇した。 

 時価総額13位で匿名性仮想通貨のダッシュは、時価総額トップ20の中で唯一マイナスだった。24時間で1.22%下落し、現在は266ドルで取引している。