2018年は仮想通貨が下落した年であるにも関わらず、米ヘッジファンド大手AQRキャピタル・マネージメントの元幹部は「B+」の成績をつけた。20日にブルームバーグが報じた

AQRキャピタルの元チーフ・リスク・マネジャーであるアーロン・ブラウン氏は、1年前の2万ドル近くから80%以上下落したビットコイン(BTC)について、2011年と2013年の急落と比較。2011年より穏やかな下げだったが、2013年よりはきつかった指摘した。その上で、2011年のビットコインはピークをつけてから1年以内に底をつけたものの、2013年は12月につけた1150ドル付近のピークから底をつけるまで長期化。4年かけて2017年の過去最高値まで上昇した。

引用元:ブルームバーグ ビットコイン急落の歴史 2017年、2013年と2011年

 

またブラウン氏は、金融危機時のダウ・ジョーンズ・米国金融インデックスとも比較し、「ピークの前後1年と動きが似ている」と指摘。仮想通貨相場の回復は、ダウと同じ道を辿り、3年以上かかるだろうと予想した。

さらに同氏は、ITバブル期のナスダック指数とも比較。ナスダックの回復が15年かかったことなどに触れ、「仮想通貨も低い状態がかなり長く続くかもしれない」と分析した。

ただブラン氏は、「暴落からの回復はよくあること」と指摘。仮想通貨がもたらす「技術面での解決策」を高く評価し、仮想通貨が「今後も生き残るだろう」と結論づけた。