低調な仮想通貨相場が継続 上昇局面を見極めるポイントとは?

 28日の仮想通貨相場はほとんど動きが見られず、全ての主要通貨の価格は2%以内の変動にとどまった。ただビットコインをテクニカルの観点からも正念場を迎えているとみる専門家もいる。

Market visualization from Coin360

Market visualization from Coin360

 執筆時点でビットコイン(BTC)は5900ドルの水準で推移していて、24時間で1%以上下落した。24日にビットコインは5833ドルと今年の最安値をつけている。

Bitcoin price chart

Bitcoin price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index

 ファンドストラットのテクニカルアナリスト、ロバート・スリマー氏は、様々な期間におけるビットコインの15日平均移動線を分析した結果、次のように述べた

 「もしあなたが短期の投資家なら、5800ドル~6000ドルが重要なストップロスレベルになり、6300ドル~6400ドルが抵抗水準となる。もしその水準を超えるようなことがあれば、ビットコインは再び上昇局面を迎える可能性がある」

 スリマー氏は、ファンドストラットの共同創業者であるトム・リー氏今年2万5000ドルという予測は「かなり困難」という見方を示した。

 イーサリアム(ETH)は現在436ドル付近で推移していて、過去24時間で1%足らず上昇した。週全体で見ると17%以上の下落、また月全体で見ても17%マイナスで取引している。

Ethereum price chart

Ethereum price chart. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index

 コインマーケットキャップによると、時価総額トップ20の仮想通貨のうち匿名通貨のモネロ(XMR)は、今月初めの下落分を回復し続けていて7連騰。過去24時間でも3.5%上昇した。

 全体の時価総額は現在約2460億ドルで、1週間前の約2870億ドルから大幅に減少している。

Total market cap of all cryptocurrencies

Total market cap of all cryptocurrencies from Coinmarketcap

 一方、コインテレグラフの独占インタビューに答えたバイナンスのCEO趙長鵬氏(通称CZ)は、今年の仮想通貨価格と取引高の下落に対して驚いていない様子だ。CZは、良い時も悪い時も「市場というのはいつも過剰反応する」。現在のような弱気相場は「年間に5、6回というペースで何回も」見たことがあると話した。

 CZは同じインタビューの中で、ウガンダに法定通貨と仮想通貨間の交換が可能な仮想通貨取引所を立ち上げる計画を明かしてた。こうした取引所をたくさん立ち上げることで、業界全体の底上げを図るという。

 また28日には韓国の仮想通貨交換所、ビッサムがコインの流出額の予測を3100万ドルから1700万ドルに下げた。ただ、それ以前にサイバー攻撃を受けたコインレールの事件とともに、取引所のコイン流出は市場の重しとなっている。