仮想通貨市場のセンチメントが改善の兆しを見せている。ビットコインが9万ドル台を維持するなか、市場に対する態度は、ビットコインが10万ドル超で取引されていた今月初旬よりも強まっている。
恐怖強欲指数は金曜日、「極度の恐怖」を示す25を記録した。これは前日から3ポイント上昇し、ビットコイン(BTC)が直近で10万ドルを上回っていた11月13日と比べて約10ポイント高い水準となった。
コインマーケットキャップによれば、記事執筆時点でビットコインは9万1000ドル付近で推移。アナリストらは、ビットコインが再び10万ドルを取り戻す時期をめぐって議論を続けている。
市場心理は乱高下
仮想通貨アナリストのテッド氏は木曜日のX投稿で、「ビットコインが9万3000ドルまたは9万4000ドルを取り戻せば、下落前に10万ドルへ先に到達する可能性がある」と述べた。
一方、仮想通貨センチメント分析プラットフォームのサンティメントは水曜日のレポートで、最近の弱気センチメントの増加は歴史的に市場のモメンタム改善につながってきたと指摘した。
「小口投資家の希望がほぼ失われたときに、主要な反転が発生するケースが多い」とサンティメントは指摘し、「市場は歴史的に、大衆の期待とは逆方向に動く傾向がある」と述べている。
典型的には強気寄りの業界幹部も、現在の市場環境では見通しを控えめにし始めている。木曜日、ビットマインのトム・リー会長は、年末までにビットコインが25万ドルに到達するとするこれまでの強気予想を後退させた。
ただしリー氏は、ビットコインが10万ドルを取り戻す可能性には引き続き自信を示し、現在の史上最高値である12万5100ドルを「もしかすると」更新するとも語った。
12月は歴史と異なる展開となるのか
仮想通貨トレーダーのジェル氏は、「緩やかな調整が続いた後、多くの投資家が今回の急落に不意を突かれたと思う」と指摘した。
市場はこれから12月入りするが、12月は歴史的にビットコインにとって比較的穏やかな月だ。
コイングラスによれば、2013年以降の12月平均リターンは4.75%とされる。
しかし、例年ビットコインの強い月とされる10月と11月が今年は期待外れに終わったため、市場参加者の間では、12月も歴史的傾向から外れる可能性が意識され始めている。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】