仮想通貨業界は2009年のビットコイン立ち上げから始まり、その後多くのブロックチェーンベースの資産やソリューションで満たされた賑やかな業界となっている。ビットトレックスのステファン・ストンバーグ氏はこの業界がもはや揺籃期ではないと主張している。

「私たちはすでに仮想通貨でアーリーアダプターという段階は過ぎていると思う」と、ストンバーグ氏はコインテレグラフに語った。

「仮想通貨は今やメインストリームとなっている。先進国と発展途上国の両方で2桁台の成長となっている。ビットコインを法定通貨として採用する国もあり、ほかの多くの国でもビットコインを法定通貨として採用することを検討している」

エルサルバドルは今年6月にビットコイン(BTC)を法定通貨とするための法案を可決させた。エルサルバドルの動きは、その地域の企業が決済方法としてBTCを採用する必要があることを意味する。

「商業レベルでも大きな変化がみられる」とストンバーグ氏は述べ、米映画館チェーンAMCのビットコイン支払受入れ計画やVenmoの仮想通貨対応などについて触れた。AMCは、2022年までにビットコインによる映画チケット購入を可能にする計画であることを最近明らかにした。またVenmoはクレジットカードのユーザーが、キャッシュバック報酬を暗号資産に直接投資する機能を追加した。ストンバーグ氏は「どちらもより大きな主流市場での重要な動きだ」と指摘している。

「個人投資家の観点からは、仮想通貨の採用が世界的に急成長しているのをみている」と、同氏は語る。

さらにビットコインへの投資家がはるかに一般的なものとなり、ストンバーグ氏は「ほとんどすべての主要な機関投資家が仮想通貨に投資しているか、今後投資する予定」であり、「今後の展開が楽しみだ」と語っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン