香港は個人投資家への仮想通貨取引の普及を進めており、いくつかの取引所がこのようなサービスを提供するための規制当局からの許可を得ている。
地元のデジタル資産企業ハッシュキーは、プロの投資家から一般ユーザーへビジネスを拡大するために必要な全てのライセンスを正式に取得した。ハッシュキーの新たな規制上のマイルストーンは、香港証券先物委員会(SFC)から発行された2つの主要なライセンスのアップグレードを通じて実現した。
発表によれば、第1のライセンスであるタイプ1は、ハッシュキーが香港の証券法の下で仮想資産取引プラットフォームを運営することを許可するものだ。2つ目のライセンスであるタイプ7は、同社が機関投資家と個人投資家の両方に自動取引サービスを提供することを正式に認めるものだ。
香港で初めて個人向けの仮想通貨取引を提供できるようになったハッシュキーは、その暗号資産OTC(対面取引)取引サービス、ハッシュキー・ブローカレッジを正式に開始した。このOTCプラットフォームは、SFCによる新たな暗号資産規制フレームワークの採用を受けて、地元の証券法に準拠しているとされている。
ハッシュキーグループの最高運営責任者リビオ・ウェン氏は、香港でのライセンス取得取引プラットフォームの設立と規制フレームワークの更なる明確化に自信を示し、「全体としての業界は透明性が増し、投資家の信頼が大幅に向上するだろう」と語った。
また別の現地仮想通貨企業であるOSLも8月3日、SFCによって既存のライセンスを引き上げられ、個人投資家に対してビットコインとイーサリアムの仮想通貨取引の提供が可能になったと発表した。
OSLの共同創設者デイブ・チャップマン氏はコインテレグラフに対し、「当社は2020年以降、SFCによって完全に規制されている」と語った。同氏は、最新のライセンス引き上げにより、OSLは個人投資家にとってデジタル資産へのアクセスを容易にすることができると強調した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン