大手仮想通貨取引所であるビットスタンプは26日、機関投資家と個人投資家の両方が、10年以内に仮想通貨が従来の投資手段を追い越すと考えていると結論づけた調査結果を公表した。機関投資家の80%、個人投資家の54%が肯定的に回答している。

この調査では、今後10年以内に仮想通貨が普及するかどうかも調査。これに対して機関投資家の88%、個人投資家の75%が肯定的な回答をした。調査は、23カ国の機関投資家の上級投資戦略決定者5,450人と個人投資家23,113人を含む28,563人の回答者から得た。

ビットスタンプのジュリアン・ソーヤーCEOは、仮想通貨は現在、主流の投資の最前線にあると声明で述べた。

「パンデミック以来、仮想通貨への関心が高まり、今や仮想通貨は世界のマクロ経済におけるより広い話題の一部となっている。今回の調査は、私たちが長い間提唱してきた、デジタル資産の存続を語るのはもう終わり、問題は進化についてである、ということを示している」

資産クラスとして仮想通貨を信頼するか、という質問に対しては、投資専門家の71%と一般投資家の65%が「信頼する」と述べた。しかし、不動産所有や株式や株指数と比較すると、仮想通貨はあまり信頼されていない。個人投資家の場合、67%が仮想通貨は信頼できる投資先だと考えており、11%は信頼できないと回答。また、ステーブルコインやNFTなどの投資商品については、個人投資家と機関投資家の間で信頼度が60%を超えた。

ビットスタンプは、仮想通貨をめぐる規制がないことが躊躇の原因になっていると指摘。また、グローバルレベルでの仮想通貨に対する信頼は、主に伝統的な金融システムに対する信頼が低い発展途上国や不安定な経済によってもたらされていると付け加えた。