資産総額5億ドルを誇るC1セカンダリーズファンドが、アニモカ・ブランズやチェイナリシスなどの仮想通貨企業への投資を模索している。

オーストラリア・ファイナンシャル・レビューの報道によると、シリコンバレーとアラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置くこのファンドは、3億ドル以上の評価額を持つ仮想通貨企業の未公開株を購入するため、2000万ドルから5000万ドルを支払う準備ができている。

アニモカ・ブランズの最後の資本調達では、その株式は約4.50ドルで売却された。しかし、コインベースの元幹部が共同創業したC1ファンドは、最新の評価額よりも75%低い約1.12ドルで株式を購入する申し出をしている。一方、同ファンドはチェイナリシスの株式も、最後の資本調達時よりも63%ディスカウントで購入しようとしている。

このファンドが2社の株式を取得しようとしているのは、最近の仮想通貨市場の上昇を受けてのことだ。ビットコイン(BTC)は12月の第1週に4万ドルの水準を突破し、仮想通貨全体の時価総額を1.6兆ドル以上に押し上げた。記事時点でBTCは4万2000ドルをわずかに下回っている。

仮想通貨に加えて、非代替トークン(NFT)も市場の上昇に参加している。12月8日のDappRadarの報告によると、NFTの取引高は11月にほぼ10億ドルに達した。取引高の増加は、ユーザー行動の変化を示唆している。11月には、NFT取引の平均価値も126ドルから270ドルに上昇した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン