香港を拠点に仮想通貨投資プラットフォームを手がけるアンバー・グループ(Amber Group)は、シリーズBの資金調達ラウンドで1億ドルを調達した。今回の調達によって評価額は10億ドルとなった。仮想通貨市場が調整する中でも多くのベンチャーキャピタルの投資が集まっている。

同社CEOのマイケル・ウー氏によると、今回の資金調達は、「顧客からの要望であるグローバルな事業拡大と、世界有数の仮想通貨投資家および企業向けのマーケットソリューションの開発」に活用されるという。

シリーズBには、チャイナ・ルネッサンスやタイガー・ブローカーズ、タイガー・グローバル・マネージメント、アリーナ・ホールディングス、トゥルー・アロー・パートナーズ、スカイ9キャピタル、DCMベンチャーズ、ゴビ・パートナーズなど注目の金融ベンチャーキャピタルが出資した。これまでシリーズAではパンテラキャピタルやコインベース・ベンチャーズ、ブロックチェーン・ドットコムなどの大手VCが投資した。これら企業はシリーズBにも参加した。

アンバーは、機関投資家や個人投資家の双方をターゲットに、アルゴリズム取引や、電子マーケットメイク、高頻度取引(HFT)、OTC取引、レンディング、デリバティブなどを提供している。

取引量と運用資産総額から、過去4年間でアンバーが大きく成長していることが分かる。現在、同社の運用資産は10億ドルを超え、取引総額は5000億ドル以上だ。

「この四半期は、顧客フローと取引所でのマーケットメイキングの両方において、記録的な月となった」とウー氏は述べた。

「市場での存在感が高まっており、当社は大手スポット取引所やデリバティブ市場の総取引量の2〜3%を占めるようになり、成長を続けている。累積取引量は、年初の2500億ドルから5000億ドルへと倍増した」

ビットメックス のデータによると、想定取引量では、アンバー・グループは世界の取引所の中で21位。