仮想通貨取引所プラットフォームのクリプトドットコム(Crypto.com)とFTXが、2月13日の第56回スーパーボウルで広告コマーシャルを流す。両取引所はこれまで、ブランドの確立と米国市場への浸透に精力的に取り組んできた。

スーパーボウルの広告は非常に高額なことで有名であり、わずか30秒の広告料が500万ドルを超える。中には、同じ放送時間に過去最高額となる650万ドルを払おうとしているスポンサーさえいる。

クリプトドットコムは最近、22年の活躍が期待されているサッカーチーム「エンジェル・シティFC」との提携も発表した。この他にも同取引所は、ロサンゼルスのステープルズ・センターの命名権を、20年間7億ドルの契約で確保している。これにより、ステープルズ・センターは今年12月にクリプトドットコム・アリーナに改名される予定だ。

クリプトドットコムのクリス・マルスツァレク共同創業者兼CEOは公式発表で、同社は「仮想通貨が世界クラスのスポーツ、エンターテイメント、テクノロジーの未来に力を与えることができるように、新しいクリエイティブな方法で」そのプラットフォームを利用していると述べた。

一方、FTXも多額の広告予算を割き、米国でのブランド認知強化に取り組んでいる。同取引所は10月、次のスーパーボウルで広告を流そうとしていることを認めた。また、2000万ドル規模の広告キャンペーンで起用するため、トム・ブレイディとジゼル・ブンチェンも獲得している。

FTXは今年これまでに、米国のスタジアムの命名権も確保した。1億3500万ドルを支払い、マイアミ・ヒートのホームアリーナを「FTXアリーナ」に改名する19年契約を結んでいる