仮想通貨デリバティブ取引所FTXが、人気スマホ投資アプリのロビンフッドマーケッツの買収を検討していると報じられている。
ブルームバーグは27日、この問題に詳しい人物を引用して、FTXがロビンフッドを買収するかどうかについての社内審議を行っていると報じた。買収を進めることは決定していないが、真剣に検討しているという。ブルームバーグは、FTXはまだロビンフッドに買収提案を持ちかけておらず、買収に動かない可能性もあることを指摘した。
FTXのサム・バンクマン=フリードCEOはブルームバーグに対し、同社はロビンフッドと提携できる可能性に興奮しているが、合併の話はないと明らかにした。
"我々は、ロビンフッドのビジネスの展望と、彼らと提携できる可能性のある方法について興奮している(中略)とは言っても、ロビンフッドとの活発なM&Aの会話はない。"
バンクマン=フリードCEOはロビンフッドには積極的に関与している。5月には、FTX側が6億5000万ドル相当のロビンフッドの株式7.6%を購入したことが明らかにされた。当時、バンクマン=フリードCEOは、株式購入はロビンフッドが「魅力的な投資」であるためで、会社のコントロールを変更または影響させる意図はないと述べた。
Of course we think it is an attractive investment too. We have the best customer base, are introducing great new products, and we have the team to deliver.
— Robinhood Comms (@RobinhoodComms) May 12, 2022
暗号の冬の到来にもかかわらず、FTXは規模拡大を減速させる兆しを見せていない。最近では、ビットコインのレンディング大手ブロックファイに2億5000万ドルの信用供与を行った。今月初め、FTXはカナダの仮想通貨プラットフォームBitvoを非公開の金額で購入する契約を締結した。
複数の仮想通貨交換業者で大規模な解雇が行われる中、FTXは今月初め、スタッフを削減しないことを明らかにした。バンクマン=フリードCEOは6月6日に、彼の取引所は当面「成長を続ける」予定であるとツイートした。
ロビンフッドについては、2021年7月にナスダック証券取引所にデビューして以来、その価値のおよそ4分の3を失っている。同社の株価は27日に13%上昇したが、新規公開時からはまだ75%以上下落している。

In the first quarter of 2022, Robinhood's net revenue declined 43% year-over-year to $299 million. Crypto-related revenue declined by 39% to $54 million over the same period.
This article has been updated to include latest comments from Sam Bankman-Fried.