ニュージーランド拠点の仮想通貨取引所クリプトピア(Cryptopia)は15日、トレーディングを停止し、破産手続きを開始した発表した。1月中旬には「ハッキング被害」で取引を停止していたが、自作自演ではないかという疑惑もかけられていた。

The Blockによると、クリプトピアが破産手続き開始を発表するまでの数時間前からトレーディングができなくなっていた。クリプトピアはプレスリリースの中で、次のように説明した。

「コスト削減と利益追及に向けた経営努力をしてきたが、破産の清算人を任命することに決定した。それが消費者やスタッフ、他のステークホールダーのためだ」

また、調査や破産手続きが進行する間、トレーディングが停止することも合わせて発表した。クリプトピアは、事態が「複雑」であることから「数週間ではなく数ヶ月かかる」という見通しを示した。

クリプトピアは今年1月、「重大な損失」で1600万ドル(約17億8500万円)の流出を発表した後に取引サービスを停止した。しかし、事前に巨額資金がクリプトピアから所持者不明のウォレットに送金されていたことなどから、ハッキング被害は自作自演でありトレーダーの預金を奪う出口詐欺(Exit Scam)ではないかという疑惑の声が上がっていた。

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