仮想通貨カストディを提供する取引所カッパーは、シリーズAで800万ドル(約8億7700万円)を調達した。テックビジネスニュースのビジネスクラウドが2月17日に報じた。MMCベンチャーズやローカルグローブが出資した。

カッパーの創業者でCEOのドミトリー・トカレブ氏は、北米やアジアでの提供を強化する意図があるとしている。カッパーは2018年に創業。カストディから資金を取り出すことなく仮想通貨を取引できるサービスを提供している。

さらに、現地の仮想通貨規制を圧合う専門家に加え、事業開発チームを採用するとしている。香港に新たな事務所も開設予定だ。しかし、最近のコロナウィルスの流行で計画に影響が出ているという。

仮想通貨のカストディの提供をめぐっては、様々なタイプのものが登場している。ビットコインが公開された時点では、まだユーザーらが自身でプライベートキーを保存する必要があった。現時点の仮想通貨カストディソリューションは、セルフカストディ、第三者カストディ、インターエクスチェンジ・カストディなどがある。

仮想通貨カストディプロバイダーでは、依然、コインベースが突出している。しかし同業界はまだ発展途中だ。窃盗やハッキングに対する仮想通貨カストディおよび保険は、さらなる投資を魅了する必要がある。カナダ拠点のカストディアンKnoxは昨年9月24日に、シードラウンドで620万ドル(約6.8億円)を調達している。Knoxには金融大手フィデリティが出資した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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