ビットコイン(BTC)価格が一時的に1万5000ドル急落するという激しい値動きの週だったが、米規制当局や議会議員は、暗号資産の規制を再検討しようとしている。

5月20日のブルームバーグの報道によると、米国に金融規制当局は、不安定な市場をどのように規制するかについてまだ方針が定まっていないようだ。銀行規制当局が19日に議会で証言した際、連邦準備制度理事会(FRB)のランダル・クオールズ副議長は十分な規制が欠けていると語った。

「私たちはFRBでこの問題に対処するため、様々な方法を研究している最中だ」

クオールズ氏は、連邦機関が監視の枠組みを作成する前、適切な規制アプローチを検討する時間が必要であると付け加えた。米当局側は、相場操縦、マネーロンダリング、ランサムウェア攻撃の増加傾向など、デジタル資産に関連する違法行為に主に関心を向けている。

通貨監督庁(OCC)のマイケル・スー長官代行は、規制当局側で仮想通貨に関する省庁間タスクフォースの設立に議論したと述べている。上院銀行委員会のシェロッド・ブラウン委員長は、仮想通貨のボラティリティについて懸念を表明している。

「それは、規制システムの外で活動しているフィンテック企業やほかの企業が危険をもたらす可能性があることを私たちに教えてくれる。これらの解決策はまだわからないが、懸念の原因となっている」とも、ブラウン氏は述べている。