仮想通貨取引所クリプト・ドットコム(Crypto.com)は、日曜日に開催される第94回アカデミー賞の広告時間を使用し、ウクライナの人道危機に関するTVスポットを放映する予定だ。

25日の発表によると、Crypto.comのクリス・マルザレックCEOは、同社が国際赤十字委員会(ICRC)と提携し、ウクライナ戦争で人道的危機にある人々を支援するためのキャンペーンを開始したと述べている。Crypto.comは自ら赤十字への100万ドルの寄付を行ったほか、そのプラットフォームでは仮想通貨やNFT(非代替性トークン)、法定通貨による寄付を受け付けている。

「ウクライナの紛争によって引き起こされた人道的危機はエスカレートし続けており、困難に直面している人々を支援することが私たちの責任であると考えている」と、マルザレック氏は述べている。「この悲劇を通じて、仮想通貨コミュニティ全体が集まり、私たちが誰であるか、私たちの価値観、私たちが構築しているものの重要性を世界に示してきた」。

ICRCによると、ロシア軍がウクライナに侵攻してから1ヶ月が経過した3月24日時点で360万人以上がウクライナから脱出した。ウクライナからの報告によると、何百万人もの人々が食糧や水の不足、病院への攻撃に伴う医療の欠如などに直面している。

多くの企業はウクライナを支援するために、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのデジタル資産の寄付を受け付けている。ウクライナ政府のデジタル変革省がウォレットアドレスを介して仮想通貨の寄付を受け付けているほか、多くの取引所や仮想通貨企業が寄付を行っている

Crypto.comはウクライナへの取り組みのほか、今年開催される予定のカタールでの2022FIFAワールドカップへの公式スポンサーになるとも発表している