最近の調査によると、従来の資産クラスが女性の支持層拡大を図れずにいる一方で、仮想通貨は女性層を取り込むことに成功したようだ。

SNSトレードのプラットフォームを提供しているイートロが世界13ヶ国の個人投資家約1万人を対象に行った最新のリーテール・インベスター・ビートの調査によると、女性が一般的に保有している資産クラスとして、1位の現金に次いで仮想通貨が第2位にランクインしたことが明らかになった。

 

調査結果によると、女性の間で仮想通貨の所有率が大幅に上昇しており、2022年第3四半期には29%だったのが、第4四半期は34%へと増加している。イートロの調査担当チームによると、このことは、「より多くの女性を取り込むという従来の金融市場が時として失敗してきた部分で仮想通貨が成功を収めつつある」ことを示唆しているという。

Retail investors who owned crypto in 2022. Source: eToro

2022年の第4四半期には女性の間で仮想通貨が飛躍的に浸透した一方で、男性の間では同時期に所有率が僅か1%しか増加しなかった。

仮想通貨は、昨年、最もパフォーマンスの悪い資産クラスであるとみなされていたにもかかわらず、仮想通貨を所有している世界の投資家の総数は前四半期比で36%から39%へと増加している。

女性が仮想通貨に飛びついたこと以外に、より高い年齢層の投資家が押し目買いに動いたこともこのデータに影響を及ぼしている。35~44歳と45~54歳の年齢層で’仮想通貨を保有する個人投資家がそれぞれ5%ずつ上昇していることから、より高い年齢層の投資家も仮想通貨を蓄積していることがうかがえる。

より多くの投資家が仮想通貨市場に参入している理由については、調査参加者の37%が「高いリターンを狙うチャンスだから」と回答し、34%が「ブロックチェーンの力を信じているし、仮想通貨は革新的な資産クラスだと考えているから」と回答している。