2013年にバンクーバーのコーヒーショップにRobocoinという会社が設置したマシンが、世界で初めての仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)ATMだ。顧客がビットコインを現金と交換したり、その逆も可能にしたこのマシンでは、初日に1万ドルのBTCが取引された。

2020年末まで1ヶ月を切った現在、顧客がビットコインやその他のアルトコインを現金で売買できるようにする世界の仮想通貨ATMの数は、CoinATMRadarによると約11,665台と推定されている。

これは、昨年に比べて仮想通貨ATMの数が著しく増加していることを示している。2019年末の仮想通貨ATMの台数は6372台とされていたが、2020年末の現在までに、80%増加している。

また、CoinATMRadarによると、仮想通貨ATMの数は毎日平均23台、つまり1時間に1台近く新しいATMが増え続けていることがわかる。

米国は世界で最も急速なスピードで普及している。米国内に設置されている仮想通貨ATMの数は、2019年の4,213台から2020年には9242台に増加し、50%以上の増加となっている。現在、米国は世界の仮想通貨ATM数の約79.2%を占めている。

2位のカナダは880台のATMを設置しており、3位のイギリスは268台、4位の香港は62台、そして最近59台のATMを設置することが報じられたコロンビアが5位だ。

アフリカに関しては、南アフリカが6台で大陸のトップを占めているが、大陸最大の経済大国であるナイジェリアが昨年から関心を示している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン