仮想通貨・ブロックチェーン求人市場に関する最新のデータをまとめた新たな報道によれば、組織的な採用が高いレベルで進んだことにより、同分野の専門知識に対する需要の高まりに拍車がかかったようだ。

韓国のITタイムズが引用した就職情報サイトIndeed(インディード)のデータによれば、21年7月中旬時点で同プラットフォームへ掲載されていた仮想通貨・ブロックチェーン関連の求人情報の全体的なシェアは、20年9月初旬と比較して118%増加した。

この着実な増加に伴い、求められている役割も変化している。仮想通貨・ブロックチェーン業界の管理職ポストのシェアは、7月16日現在で前年同期と比べて29.87%増加した。人事関連職は同時期に200%増加しており、一方でソフトウェア開発職が仮想通貨・ブロックチェーン関連の全ポストに占める割合は、前年の34.8%から29.7%に減少した。仕事の役割配分に関するデータは全て、仮想通貨取引シミュレーター「クリプトパロット(Crypto Parrot)」から得られたものだという。

韓国IT Timesが観察するとおり、ブロックチェーン関連の職務は他の技術職よりも給与水準が高い傾向にある。これは、暗号技術の高度な知識に加え、オブジェクト指向プログラミングなどの専門知識が求められるためだ。教育機関では仮想通貨やブロックチェーン、さらにはDeFiでさえも着実に普及している一方で、記事はこの分野の開発者の多くが依然として独学で学んでいるとして、大学やプログラムの遅れを指摘している。

記事はさらに、パンデミック中のリモートワーカーへの依存は、そのような雇用形態が分散化を重んじる業界に適していることを証明している可能性があると主張し、中核的な開発者や研究者が複数のパートナーや雇用主と関わってさまざまなプロジェクトに取り組むことを推奨している。