仮想通貨データ集計サービス「コインゲッコー」の最新データによると、エアドロップされた仮想通貨トークンを14日以上保有すると、ほぼ半数の場合で、そのトークンを最高値で売却する機会を逃している。
2020年以降、エアドロップへの関心が顕著に増加している。仮想通貨トレーダーが無料のエアドロップトークンを受け取る最も一般的な方法は、プレローンチのブロックチェーンネットワーク活動やプロモーションに参加することだ。最近では17歳の仮想通貨投資家がソラナベースのJUPのエアドロップから100万ドルを超える利益を得たという話が話題を呼んだ。
コインゲッコーのレポートによると、過去4年間において、エアドロップされた全仮想通貨トークンのほぼ半数(46%)が、エアドロップから2週間以内に最高値を記録している。コインゲッコーは「50件の大規模なエアドロップのうち23件(46%)が、エアドロップ日から最初の2週間でトークン価格のピークを迎えた」としている。

エアドロップされたトークンの中で、最初の2週間内にピークを迎えたものには、マンタネットワーク(MANTA)、アンカープロトコル(ANC)、ヒーローズ・オブ・マビア(MAVIA)などがある。
一部のプロジェクトは数日で最高値を達成したが、過去4年間でエアドロップされたトークンの中で、最高値に達するのに1年以上かかったのは1つだけだった。
スウェット(SWEAT)はエアドロップ後2日で最高値を記録し、ウェン(WEN)は3日で37%のピークゲインを達成した一方、オプティミズム(OP)は最高値に達するのに1年7ヶ月を要した。
しかし、上場直後のエアドロップの大量売却は価格の急落を招き、トークンの魅力を低下させる。多くの場合、トークンは最高値に回復することがない。
最近では2月22日、イーサリアムのレイヤー2ネットワークであるスタークネットが、イーサリアムインフラ企業ネザーマインドやエアドロップファーマーによる数百万ドル相当のトークンの売却により、約60%下落している。
さらに、エアドロップ参加者は、請求プロセス中の技術的な問題をネットワークの信頼性がないと解釈し、トークンの売却を検討することがある。
2023年3月、アービトラム(ARB)トークンの取引所への移動量は、ウォレットへの流入量を150%上回り、大規模な売却が発生した。これは、膨大なリクエストが寄せられたことで、申請プロセス開始から1時間以内にページがクラッシュしたことを受けてのものだった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン