イーサリアムのレイヤー2ネットワーク「スタークネット」のトークンが発行から2日で価格が半減した。イーサリアムインフラ企業ネザーマインドとエアドロップファーマーがエアドロップされたトークンを数百万ドル分売却したためだ。

コインゲッコのデータによると、スタークネット(STRK)の価格は約60%下落し、2月20日の高値4.41ドルから1.90ドル以下にまで値を下げた。STRKはバイナンスに上場した後、一時7.70ドルまで高騰したが、その後1.90ドル以下に落ち込み、75.4%の下落となった。

STRKトークンの価格推移  Source: CoinGecko

ブロックチェーン分析会社ルックオンチェーンは「STRKの価格はローンチ以来下落している」と2月22日にツイートし、さらに「ネザーマインドが670万ドル相当の341万STRKを売却した」と付け加えた。ネザーマインドはまだ1200万ドル相当のトークンを保有しており、「売却は続くかもしれない」と警告している。

ルックオンチェーンは数時間前に、エアドロップ狙いのハンターが約1800の異なるウォレットから120万STRKを1つのアドレスに移動させたことを発見したとも共有した。2月21日には、ほぼ1400のウォレットからエアドロップされた140万STRKを1つのアドレスに送金する類似の事例を発見したと報告している。

Yearn.financeの開発者Banteg氏は、スタークネットのエアドロップ前に、エアドロップされる予定の130万ウォレットのうち70万以上がエアドロップハンターによって管理されるGitHubアカウントにリンクされていると主張していた。

エアドロップが開始されてから1時間半で4500万STRKトークンが確保されるなど、STRKのエアドロップは大きな注目を集めた。Voyagerのデータによると、これまでに配布可能なトークンの約92%にあたる4億3000万STRKが資格を持つ者によって請求されている。

STRKの価格は下落しているが、DefiLlamaによれば、スタークネットのロックされた総価値は7350万ドルで、24時間で約30%の増加を見せている。