米Eコマース大手オーバーストックは8月22日、仮想通貨積極派として知られるパトリック・バーン氏がCEOを辞任したと発表した。同氏は、ロシア政府工作員として逮捕されたマリナ・ブティナ容疑者と関係があったことを認めており、これを受けたもの。オーバーストックによる辞任発表前に米4大ネットワークの1つフォックスの記者がツイッターに投稿するとともに、フォックス上で報じていた

バーン氏は、仮想通貨子会社tZEROの立ち上げ、オーバーストックのビットコイン(BTC)決済受け入れなど、仮想通貨に関し積極的な姿勢をとりオーバーストックを率いてきた。2019年第1四半期の収益悪化に続く痛手となると見られている。

フォックスは、2016年米大統領選に関するロシア介入をめぐる調査の中、ロシア政府工作員として逮捕されたマリナ・ブティナ容疑者と関係があったことを認めるバーン氏のインタビューを8月22日公開しており、今回の発表はこれを受けたもの。発表の中でバーン氏は、オーバーストックとの関係を絶つとコメントした。

またバーン氏は、辞任に関するメッセージの中で「ブロックチェーン革命が主要な社会制度を再構築するだろう」と改めて述べた。

なおオーバーストックは8月22日、ジョナサン・ジョンソンを暫定CEOに任命するとともに、カメリア・アルヤファル(Kamelia Aryafar)氏を副社長兼取締役としたことを明らかにした

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版