仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は、新型コロナウイルスのワクチンが開発されれば暴落するだろう、と人気作家のロバート・キヨサキ氏は主張している。

「金持ち父さん貧乏父さん」の著作で有名なキヨサキ氏は15日、ワクチンが安全資産を急落させるだろうと警告した

ワクチンによる「暴落」はBTC買いのチャンス

キヨサキ氏は「ワクチンが確認されたらどうなる? 金や銀、ビットコインは暴落する。買いのチャンスだ」とツイートした。

さらに、キヨサキ氏は、新型コロナウイルスが、米国経済の 「本当の」問題を覆い隠していたと主張。米国の借金時計によると、現在の負債は26兆7000億ドル。新型コロナウイルスに対する景気刺激策のために大量のマネープリントは、米国経済を「破産」させているという。

「本当の問題はパンデミックではない。本当の問題は米国の大きな負債だ。米国は破産する。」とツイートし、次のように続けた。

「金や銀、ビットコインは長期的に最高の投資だ」

ビットコインへの長期投資を支持する考えは、3月の市場暴落以来、ますます強くなっている。

米ドルは下降スパイラルに陥っていると広く見られており、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策でさらに悪化するとされている。

コインテレグラフが報じたように、米ドル指数の下落は、ビットコインと金を上昇させる要因となっている。米ドルと安全資産は逆相関を示しており、トレーダーにとって依然として重要な指標だ。

もう一つのトレンドとして、世界中の中央銀行が今年蓄積した負債が膨らんでいることも、BTC/USDが上昇していることを支えている。

Macro asset returns in 2020

(出典:スキュー「2020年のマクロ資産のリターン」)

カイザー氏がウォーレン・バフェット氏に警告

一方でキヨサキ氏は、状況がどうであれ、ビットコインを積極的に支持していることに変わりはない。8月には、ツイッターのフォロワーに対し「大規模な銀行危機」が発生する前にビットコインを購入するよう促した。

著名投資家のウォーレン・バフェット氏が米国の銀行投資から撤退し、金を購入したことで、キヨサキ氏は「巨大な銀行危機が近づいている」と警告した。

さらにビットコイン強気派のマックス・カイザー氏の「ウォーレン・バフェット氏は何をしているのか。ウォーレン・バフェットは巨大なキャッシュポジションを持っていて、彼は最近金採掘企業の株に手を出した。これは過去数十年のバフェット氏の投資とは非常に異なるものだ。そして彼は日本株を大量の購入した」というツイートをリツイートし、安全資産への支持を明確にしている。

カイザー氏は最近のインタビューでバフェット氏の行動について、以下のように発言している。

「彼はドルから手を引いた。これは非常に明快だ。世界で最も成功している投資家の一人がドルから手を引いているということは、そこに投資する人々にとってレッドフラッグになる」

8月にカイザー氏は、現在の経済状況が続く中で、ビットコインは近い将来に史上最高値を更新するだろうと予測している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン