クロスチェーンネットワークのコスモスは20日、開発者がさまざまなプロトコルを試すことを目的とした新しいブロックチェーン「セーガン(Sagan)」を開発中であると発表した。
同プロジェクトは、有名な天文学者カール・セーガンの言葉と、星の中のカナリアの絵を添えたビデオメッセージで、ブロックチェーンのリリースを予告した。
このカナリヤの絵は、ブロックチェーンが実験的な「カナリヤネットワーク」であることを意味しているのかもしれない。これは相互運用性ブロックチェーンのポルカドットにおける実験ネットワークであるクサマで使われている言葉だ。クサマは、ブロックチェーンによって開発者がパラチャインを構築して使用したり、ポルカドットのガバナンスやステーキングなどの機能を実際の環境でテストしたりできる。
コスモスは、分散型金融を含む互換性のあるブロックチェーン間で仮想通貨を容易に転送できるブロックチェーン間通信プロトコルとして2021年3月にリリースされた後、順調に成長している。Mapofzonesのデータによると、過去30日間でコスモスのエコシステム全体で1,285,426件の送金が行われている。
今回のセーガンの発表は、開発者がコスモスベースのブロックチェーンを構築できるようにするための、ロールアップスケーリング技術Optimintの一環だ。コスモスは将来的に、「ロールアップベースのコスモスゾーンが、IBC(ブロックチェーン間コミュニケーション)プロトコルを用いて相互にクラスターを形成できるようにすることを目標」としている。