100倍レバレッジが有名な仮想通貨取引所ビットメックスは、新型コロナウイルスが金融マーケットに甚大な影響を与える一方でビットコインには過去最大の好機になるかもしれないというレポートを発表した。

ビットメックスは、新型コロナウイルスによるマーケット暴落を2008年の金融危機以降で最大の経済的な混乱であると指摘。経済危機への「解決策」として中央銀行による金融緩和や政府による財政出動が盛んに行われるようになる中、インフレーションが「はっきりとした勝者」として現れるだろうと予想した。

「過去30年間インフレーションは低くて安定した水準で推移しており、世間はリスクに気づいていない。いつどのようにインフレーションが現れるかは予測できないが、それはある時点で突然のショックとして現れるだろう。経済的なショックであるだけでなく、文化的なショックになるだろう」

ビットメックスは、1970年台のインフレ率15％が最も類似する例だろうとみている。

その上でビットメックスは、ビットコインは短い歴史の中で最大の好機を迎えることになるかもしれないと述べた。

「ビットコインは2020年のコロナウイルス暴落で投資家が米ドルに駆け込む中で（山から谷まで）ほぼ53％急落した。これは多くの点で避けられない現象だった。ビットコインの価格が輝く時は、暴落への反応としてボラティリティのある高インフレの余波が訪れる時だろう」

翻訳・編集　コインテレグラフジャパン