かつて仮想通貨マイナーとして活動し、現在はAIインフラ企業として台頭しているコアウィーブが、ビットコインマイニング企業コア・サイエンティフィックの買収に向けた交渉を再開したと報じられた。昨年提示した買収提案を引き上げたとされる。
ウォール・ストリート・ジャーナルは27日、事情に詳しい関係者の話として、買収案は「今後数週間以内に確定する可能性がある」と報じた。買収額の詳細は明らかにされていないが、過去1年間のコア・サイエンティフィックの急成長を反映した内容になるとみられる。
この報道を受けて、コア・サイエンティフィックの株価(ティッカー:CORZ)は一時取引停止となりながらも23%超急騰した。現在の時価総額は約36億ドルに達している。
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前回の買収提案以降の成長
同紙によれば、コアウィーブは昨年、1株あたり5.75ドルでコア・サイエンティフィックに買収提案を行っていた。このときの提示額は同社の企業価値を約10億ドルと評価したものだった。
しかしコア・サイエンティフィックはこの提案を拒否。代わりに、Nvidia製GPUのインフラ支援を目的とした12億2,500万ドル規模の提携関係をコアウィーブと深化させる方針を選んだ。
結果的にこの判断は奏功した。現在、同社の株価は当時の買収提示額の約3倍で取引されている。
コインテレグラフの報道によれば、コア・サイエンティフィックの2025年第1四半期の純利益は5億8,000万ドルと前年同期比で倍増した。ただし、売上高は7,950万ドルとアナリスト予想を下回り、そのうち6,720万ドルは自社マイニングによる収益だった。
同社は他のマイナー同様、2024年4月の4年に一度のビットコイン半減期の影響を受けたと説明。半減期により、マイニング報酬は1ブロックあたり6.25BTCから3.125BTCへと引き下げられた。
業界データによれば、コア・サイエンティフィックは現在977BTCを保有しており、企業としては30番目に多いビットコイン保有者とされる。
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