大手上場マイニング企業の1つであるコア・サイエンティフィックは、AIコンピューティングおよびクラウドサービスプロバイダーであるコアウィーブからの予期せぬ買収提案を6月3日に拒否した。
コア・サイエンティフィックは6日の発表で、1株あたり5.75ドルの買収提案を慎重に検討した結果、評価額が低いとして取締役会が拒否したことを明らかにした。「取締役会は、以前発表されたコアウィーブとの契約および提案に関連する会社の成長見通しと短期および長期の価値創造の可能性を評価した。その結果、コアウィーブの提案は会社を著しく過小評価していると判断した」。
コア・サイエンティフィックは、この取引が「会社および株主の最善の利益に反する」と結論付けた。
買収提案に先立ち、両社間で長期ビジネス契約を結んでいる。最新の契約ではコアウィーブがコア・サイエンティフィックのインフラの18%を12年間にわたって利用する。
収益源を多様化するため、コア・サイエンティフィックは2023年3月にコアウィーブとリース契約を締結し、AIおよびクラウドコンピューティング企業に対してティア3データセンターの1つを貸し出すことに合意した。このデータセンターはテキサス州オースティンに位置し、コアウィーブが高性能AIコンピューティングサービスを運営するための16メガワットの容量を提供している。
2022年12月、コア・サイエンティフィックは仮想通貨市場の低迷期に破産を申請した。他の多くのマイニング企業と同様に、コア・サイエンティフィックも高いエネルギー価格、ビットコイン(BTC)価格の低迷、市場条件の悪化の影響を受けた。

13ヶ月の再建プロセスを経て、コア・サイエンティフィックは2024年1月に株式市場に再上場した。しかし、再上場直後に同社の株価は30%下落した。1月の再上場から5月末まで、コア・サイエンティフィックの株価は再上場時の最高値6.10ドルを大きく下回って取引されていた。
同社の運命は5月末から6月初めにかけて転換した。2024年第1四半期の財務状況が改善されたことが報告され、四半期の総収益は1億7930万ドルに達した。これにより、コア・サイエンティフィックの株価は再上場以来の最高値に急上昇し、現在は8.02ドルで取引されている。
PR記事「ビットゲット(Bitget)ウォレットの$BWB上場記念 最大6000円分の$BWBがもらえるキャンペーン【先着順】」