フランスを拠点とする仮想通貨(暗号資産)発行プラットフォームスタートアップ「Tozex(トゼックス)」は、新型コロナウィルスのパンデミックによる厳しい経済状況で、仮想通貨を使った新しい資金調達手段「ビリーバーズ・リワード・オファリング(Believers Reward Offering、BRO)」を提案している

Tozexは、BROはイニシャル・コイン・オファリング(ICO)や、セキュリティトークン・オファリング(STO)の「持続可能な代替手段」であり、世界中の投資家からステーブルコインを借りることで企業が資金調達にアクセスできるようになると説明している

BROで中小企業を救う

Tozexは、BROを「危機防止ビジネスソリューション」と表現している。このBROによる資金調達で、中小企業が「厳しい経済状況を克服し、新たな資金調達の可能性を開く」のに役立つと主張している。

BROは、スマートコントラクトを活用して、投資家の仮想通貨(ステーブルコイン)を借りるローンを自律的かつ透明性を持って実行する。Tozexのブロックチェーン基盤のクラウドレンディングプロトコルを利用して行われる。Tozexは、スマートコントラクトで契約の履行を保証することでき、ICOに付きまとう価格操作や出口詐欺のリスクを軽減できると主張している。

Tozex自身は、自身のプラットフォームでBROだけでなく、ICOとSTOのサービスも提供している。

Tozexの共同創設者であるレミー・オズカン氏は、BROのようなトークン発行手段はブロックチェーンセクターだけでなく、メインストリームのビジネスコミュニティにも拡大すると信じていると語っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン