ネットワークのローンチが遅延するなど物議を醸しているテゾス・ファンデーションは23日、 世界的な監査・会計サービスのプライスウォーターハウスクーパー・スイス(PwC)が、テゾスの財務と運営に関する監査を実施すると発表した。同財団によると、PwCによって監査される初めての大規模ブロックチェーン組織という。

 「自己修正型」ブロックチェーンと自称するテゾスは2017年7月、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を実施し、当時最大規模となる2億3200万ドル(約258億円)を調達した。その後すぐに、集団訴訟の的となり、ベータ版のネットワークが公表されたのは今年6月30日という始末だった。

 PwCは、本拠をロンドンに置き、世界四大監査事務所のうちの一つだ。世界的監査事務所であるPwCによる外部監査で、テゾスは高い整合性を持って運営すると述べている。テゾスコミュニティは信頼のある運営と財源の使用ができると強調した。

 今年3月、 PwCは仮想通貨業界の事業者向けに、監査にブロックチェーンを使う計画を発表している。公式リリース前に複数社がすでに契約したと明らかにした。3月後半、PwCは中国のブロックチェーン・スタートアップであるヴィチェーンの株式を少数取得している。