ダボス会議に出席中のジョン・ケリー前米国務長官が24日、コインテレグラフに対し、仮想通貨やビットコインが同会議のトピックの一つになっていることについてコメントした。

 「多くの人が(仮想通貨に)投資している。多くのお金が流れ込んでおり価値がついている。だから議論される」と述べた。

 また、コインテレグラフの記者がJPモルガンチェースのジェイミー・ダイモンCEOに昨年「ビットコインは詐欺」とした発言が市場を混乱させたことについて問うと「答えられない」と回答。記者がさらに過去のコメントについて聞こうとすると「私は懐疑論者ではない!」と抗議した。

 もっとも今回のダボス会議ではビットコインへの風当たりは強い。

 前回の記事でも報じたが、米コロンビア大教授でノーベル経済学賞授賞者のジョセフ・スティグリッツ氏や、スイス国立銀行(中央銀行)のトーマス・ジョルダン総裁等は、ビットコインをさらに厳格に規制すべきだという論調で一致している。

 また、「デジタル経済の戦略的展望」という主要なパネル討論会は1時間続いたが、一度も仮想通貨について言及されず、ビットコインが一般的に大きく話題になっていることから考えると違和感があった。