国別のコインマーケットキャップへの流入者数で、中国からのユーザー数が大幅に減少していることがわかった。仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンス傘下となったコインマーケットキャップが30日に発表した、今年第一四半期の仮想通貨市場レポートで明らかになった。
中国はページビュー(PV)の国別ランキングで13位から24位に転落。また韓国ユーザーも順位を3つ下げて19位となった。コインマーケットキャップによると、この減少は1月14日から1月25日までの間で顕著で、その後も減少が続いたという。
レポートでは中国人ユーザーの減少は1月23日に中国湖北省武漢市で始まったロックダウン(都市封鎖)の日に最も減少したと指摘した。
コインマーケットキャップは、ロックダウンや新型コロナウイルスに関連して政府の大規模なネット検閲が行われたためにユーザー流入が減少したのではないかと推測している。
ただ、ロックダウンした場合にユーザーが自宅にこもるためにインターネット活動が活発になり、反対に流入が増えたのではないかとの疑問は残る。
これについて、コインテレグラフチャイナの編集長アミー・ワン氏はコインマーケットキャップの仮説が妥当だと指摘。
「新型コロナウイルスの影響で、中国政府のファイアーウォールは以前よりも深刻になっている」
女性ユーザーが大幅増加
一方でポジティブな要素もある。
レポートでは2019年第四四半期と比べて、女性ユーザーが平均で48%増加したと報告。さらに18〜24歳と65歳以上の層で顕著な成長を見せ、それぞれ46%、41%増加したという。